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趣味のコラム「世界でも有名な『Bonsai(盆栽)』の魅力」

盆栽の魅力

「世界でも有名な『Bonsai(盆栽)』の魅力」

「盆栽」と聞くと、年配の方がじっくり枝ぶりを見つめながら、植木鋏で形を整えるイメージを持ってしまう方も少なくないと思います。
実際に、そのように大事そうに盆栽を育てておられる年配の方は、多くいらっしゃると思います。
盆栽というものは、ガーデニングと比べて、仕立てあげるのに長い年月がかかり、
天候や気温などにも細かく気を配りながら、面倒を見て育てていくものです。
盆栽の様相の渋さと、歳月が生み出した枝ぶりの美しさこそが、日本独自の美意識「わびさび」を物語っているのではないでしょうか。
近年、この「わびさび」と言うワードが、日本独自の文化に対する興味・関心とともに世界に広まっているようです。
盆栽も海外では「Bonsai」と呼ばれ、ガーデニング文化のあるフランスやスペインには盆栽の専門誌があり、イタリアでは今や盆栽の美術館、盆栽芸術学校、盆栽大学などが存在するほど、「Bonsai」は文化として定着しているようです。
今や盆栽が彩る文化は、その美を探求する趣味のひとつとして、世界に広まりつつあると言えるでしょう。
そこで今回は、世界でも注目を集めている「Bonsai(盆栽)」についてご紹介をしていきます。

盆栽の魅力

盆栽の魅力とは

観葉植物として、その昔から親しまれてきた盆栽は、その大きさによって分類されており、樹高(鉢の上から樹のてっぺんまで)が何センチかによって分かれています。
一番大きいのが樹高40センチ以上、一番小さいのが20センチ以下のものが小品盆栽と呼ばれています。
最近では、さらに小さい樹高10センチほどのミニ盆栽も登場し、女性や若い人にも気軽に育てられる植物ということで人気になっています。
盆栽の魅力はいくつかありますが、まずは手入れをしっかりとすれば、盆栽は長生きする植物であることから、じっくり趣味を深めるにはぴったりであることが魅力です。
次に、無駄な枝や葉を切ったり、幹を理想の方向へ伸ばしていくために工夫をしたり、盆栽を育てていくために様々な想像力が養われるのも魅力でしょう。
また、盆栽の根元周辺に化粧砂やふかふかした苔などを配置すると、箱庭づくりも楽しめ「わびさび」の風情が高まるのも魅力です。
まさに、盆栽は植木鉢という世界の中で育つ自然の景観を創り出すアート作品のようなものではないでしょうか。

盆栽の魅力

盆栽のはじめ方

盆栽には多くの種類があり、特徴も様々ですが基本的には、仕立てあげて楽しむものです。
そのため、単純に鉢に樹を植えれば良いというわけではなく、仕立てていく過程において様々な技術が必要になります。
盆栽の技術と言うと、一般的に枝の剪定根の切り詰め、針金を使用して枝を思うようなフォルムにするために曲げるなど、いくつもの技術が必要だそうです。また、技術を加えて盆栽を育てるのですが、その仕上がりが人工的に見えてしまってはいけないという鉄則もあるところが「匠の技」に通じるところではないでしょうか。
つまり、盆栽には人の手を加えていても、自然が織りなすような美しさを通常の樹木より小さい盆栽で魅せていかなければならない奥深さがあるということです。
初めて盆栽を始めるなら、最初から技術を学ぶのは大変ですので、基本的に水を与えるだけで育つような種類から始めて、徐々に盆栽の奥深さを楽しまれることをおすすめしたいと思います。
最近では、扱いやすいミニ盆栽が価格も安いですし、手軽に育てられますのでミニ盆栽からチャレンジされるのはいかがでしょうか。

ミニ盆栽

◇盆栽初心者におすすめの「ミニ盆栽」とは

ミニ盆栽は、小さな苗とそれに合った鉢、土を用意すれば気軽に始めることができますので椿などの丈夫な常緑樹を選ぶといいかもしれません。
その他にも、好みの草花の苗と山野草用土、用土、黒糸があれば簡単につくることができる「苔玉盆栽」も、最近では人気があります。
苔玉盆栽は、まず用土をよくこねて球状にした後、窪みを作って山野草用の土を入れて育てたい苗を窪みに入れて根をしっかりと包み込みます。
次に、球状になっている土の球の周りに糸で巻きながら、苔を馴染ませていえば完成です。
苔玉は、苔や土、苔を固定するテグスが付いた手作りキットも販売されていますので、慣れるまでは苔玉キットを利用してみるのもおすすめです。
完成した苔玉をちょうど合うサイズの陶器(湯飲みなど)に入れれば、ミニ盆栽にもなります。
盆栽への水やりは、春と秋は1日1回、夏は朝晩1日2回、冬は休眠期なので2日に1回くらい、1日1回は午前10時までに散水すると良いでしょう。

苔玉盆栽

まとめ

ミニ盆栽や苔玉は、部屋の中でも気軽に育てられるので、インテリアとしても魅力的な存在です。
部屋に小さなグリーンがあるだけで、室内に和やかな気配が漂うでしょう。
また、植物を手入れする楽しさ、自分で盆栽を作っていくことで植物への愛着も生まれ、愛情を注いだ分だけ盆栽は輝きを放ち、日々育っていく時を見られるのは楽しいものです。
植物が部屋にあるだけで、癒しを感じられることもありますので、観葉植物を購入して飾るだけでなく、ミニ盆栽を始められてみることもおすすめです。

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