ブログ
8.12020
主婦の知恵コラム「エアコンの節電対策」
目次
「エアコンの節電対策」
昼間にちょっとしたお買い物などで、30分程度のお出かけならエアコンはオフにするより、つけっぱなしのままの方が電気代はお得ということをよく聞きます。
どれくらいの時間の外出ならば、電源をオフにしたらいいのか、24時間つけっぱなしってどうなのかなどエアコンの効果的な節電は、家計を預かる主婦の方には気になるところではないでしょうか?
そこで、今回はエアコンの節電対策について、具体的な方法についてご紹介していきます。
運転モードで消費電力が決まる
エアコンの節電を考えますと、エアコンの運転モードは重要なポイントのひとつです。
それでは運転モードの中で、どこに設定するのがベストなのか?諸説ありますが、効率が良いと言われているのが「自動運転」のモードなのです。
自動運転モードは、設定温度に向けて稼働状況を自動的に動かし、短い時間で設定温度にするモードですので電気代を安くすることができるという仕組みになっているわけです。
それなら、強風運転モードでスタートさせれば、設定温度までの時間は短くすむから同じと思いがちですが、強風運転のまま忘れてしまうと電力を使いすぎますし、後になってから気がついて弱風に切り替えても、モード切り替えまでの電力消費は多めにかかっています。
反面、弱風や微風の運転モードでは、設定温度に到達するまでに時間がかかるため、その時間までの電気代が余計にかかってしまうようなことにもなるそうです。
そういう意味で設定温度までは強風で、設定温度に到達したら自動的に弱風や微風に切り替えてくれる自動運転がベストと言われる理由なのです。
具体的なエアコン節電対策
◇設定温度を1度変えてみる
設定温度を1度変えると、暖房、冷房ともにおよそ10%程度の省エネが期待できるそうです。
冷房温度設定なら28度、暖房なら20度が目安と言われていますが、体感温度は人によって違いがありますので、体調を考えて無理をしないように温度設定はしてください。
また湿度が15%増えると、気温が1~2度上昇したように体感するともいわれています。
室温が28度で湿度が60%くらいだと不快には感じませんが、これが湿度75%を超えると不快感も高まり、熱中症を呼び込んでしまう可能性もあります。
室内を冷やすということも大事ですが、運転モードを消費電力の少ない除湿モードにして室内の湿気を少なくしてみるのも節電のポイントとなるでしょう。
◇運転時間を少しでも減らす工夫をする
エアコンの運転時間が減れば、当たり前ですがその分は節電になります。
1日1時間を目標にすれば、10時間使う人なら10%を減らすことが可能となるわけです。
例えば冷房の場合ですが、エアコンを消したからといっても室内温度は急に上がりませんので、出かける30分前にオフにするのも工夫のひとつとなります。
この考え方をタイマーで行えば、エアコンの消し忘れを防止できますので、節電のための一挙両得な方法ではないでしょうか。
外出から帰宅しても、すぐにはエアコンで部屋を冷やさず、窓を開けて日中の熱で温まった部屋を換気するのも工夫のひとつとなります。
窓を開ける前に、タイマーで30分後にエアコンをオンに設定にして、換気が終わったらシャワーを浴びて汗を流してさっぱりしましょう。
バスルームから出てきたときに、ちょうど室内が涼しくなっていますので、とても効率の良い節電となります。
節電に有効なメンテナンス
◇フィルターの手入れは2~4週間に1度が理想
エアコンのフィルターは、目詰まりすると消費電力に約6%は差がでるそうです。フィルターの掃除は、なんとなく面倒くさくてやる気が起きないものです。
ただ、室内環境によってですが、エアコンメーカーが推奨するフィルター掃除の目安は2週間から4週間に1度が理想的ということですので、これで節電できるのであれば、さほど難しいタイミングではないかとも思います。
また、最近のエアコンには「自動掃除機能」が搭載の上位機種もあり、フィルターだけでなく熱交換機や送風ファンまで掃除してくれる機能だそうです。
廉価機種でも、フィルターの自動掃除が標準化されている機種も増えましたので、お使いのエアコンが古い機種ならば、買い替えることを考えられるのも長い目で見ると節電につながることでしょう。
◇室外機は風通しのよい日陰に
室外機の周囲に荷物を置くと排熱の妨げになりますので、エアコンの稼働効率を下げてしまいます。
つまり、室外機の周辺温度が高くなることで運転効率が悪くなり、結果電力消費を増えてしまいますので、室外機の周囲は風通しを良くしておきましょう。
まとめ
室内外の温度差が大きい時にエアコンの運転をオンにすると、多くの消費電力が必要となりますが、室内が適温になれば自動運転モードで少ない消費電力量でエアコンを稼働できます。
また、空気は暖かいものは上に、冷たい空気は下方に留まりますので、エアコン運転時に扇風機やサーキュレーターで、空気を循環するのも節電につながります。
今回ご紹介した節電対策の効果は、住居の構造やエアコンの製造モデルによって異なりますが、節電の基本は外気温との差をできるだけ縮める工夫ですので、設定温度など調整し体調を考えながら、無理のない節電をするように心がけてみてください。