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7.252020
主婦の知恵コラム「寝苦しい夏の夜の睡眠対策」
目次
「寝苦しい夏の夜の睡眠対策」
毎年のことながら、夏の夜は本当に寝苦しいものですが、しっかりと睡眠をとりませんと体調を崩してしまい、熱中症のリスクを高めてしまう可能性もあります。
梅雨時は、雨が止んで夜風が吹けば、少しは涼しく過ごせるものの、夏本番ともなれば窓を開けても入ってくる風は淀んだ熱風です。
蒸し暑い夏の夜は、寝苦しいのはもちろんのこと、睡眠の質も下がり気味になりかねません。
そこで、今回は寝苦しい夏の夜の睡眠対策についてご紹介していきます。
寝苦しい夏の夜の対策
人の睡眠メカニズムは、体内部の体温を下げないと深い眠りに入らないということだそうです。
体内部の体温を下げるためには、まずは体の表面の熱を下げる必要がありますが、室内の気温が高い状態ですと体表面の熱も逃しにくく、結果体内部の体温も下がりません。
また、私たちの体は体温が上がったり気温が上がったりすると、汗をかいてその気化熱で体温を下げていきます。
この体のメカニズムも、湿度が高いと汗は十分に蒸発しないことから、体の表面から熱が放出されない状態となります。
すなわち、良質な睡眠をとるためには、室内の温度と湿度を体に適した状態に保ち暑さ対策をすることが重要となります。
体の冷え過ぎは、夏バテを呼び込む
寝苦しい夜は、ついついエアコンをつけて室温をガンガン下げてしまいますが、温度を下げ過ぎると体を冷やし過ぎてしまいます。
冷房に当たりすぎますと、体がだるくなったり変な汗が出てきたり、食欲が落ちてやる気が失せていくような状態にもなります。
このような体調は、いわゆる「夏バテ」という症状とも呼ばれますが、夏バテから油断をしていると夏風邪を引きやすくなることもあります。
体がだるくなるのは、エアコンに当たりすぎて体が冷えてしまっていることで体温調節がうまくいかず、目が覚めたときに体にスイッチが入らないことから起こるそうです。
つまり、人の体は汗をかくことで体内の熱を放熱し体温調整をしていますが、体が冷えてしまうと体の調整機能がうまく動かないことで、自律神経の乱れを起こしてしまうからだそうです。
体温調節をスムーズに行うためには、体を冷やしすぎないようにして、体温調整の機能を動かすようにしていく必要があります。
寝苦しい夜の対策ポイント5選
◇入浴直後は眠らない
眠りを深くするためには、体内部の体温を低くする必要があります。
入浴後はしばらくの間、どうしても体内部の体温が高いため、眠りを深くする条件である体温が低くなっていません。
結果、なかなか寝付けず眠りが浅くなってしまいますので、体内部の体温を下げるために、目安として入浴後2時間ほどしてから眠る体制に入りましょう。
◇寝るときの衣類にも気を使う
寝苦しい夜は、ついつい薄着になって寝ようとしてしまいますが、薄着で寝てもエアコンで体冷えすぎてしまうと、翌朝目が覚めたときに体はだるくなります。
衣類の素材も、夏の夜には体温と汗や湿気を適度に発散させてくれて、通気性と吸水性に優れた「麻素材」のものがおすすめです。
◇エアコンの温度・湿度のコントロールをする
寝苦しさを解消するには、まず室温と湿度の管理が必要です。
室温の目安は26度から28度で、湿度の目安は50パーセント前後だそうです。
ただ、人によって「暑さ」「寒さ」は違いますので、目安の温度は多少変化しても問題はありません。
ただし、エアコンの冷気が直接体に当たらないように、エアコンの吹き出し口やベッドの位置の調整をしましょう。
◇ベッドのそばにスマホを置かない
ベッドでスマホを操作していると脳は興奮した状態のままですから、快適な睡眠を得られる眠気につながりません。
その理由は、眠っていても脳が休まらない状態をつくってしまうからです。
ベッドに入ったら、リラックスして眠ることに集中することが重要ですから、ベッドのそばにスマホ置くことは極力避けましょう。
◇部屋の照明はなるべく消そう
「光」は脳を刺激して、眠りを浅くする原因を作ってしまうそうです。
快適な睡眠のためには、部屋は暗くした方が人の体のメカニズムにマッチしていますので、部屋の照明は消して厚手のカーテンなどで、朝日が部屋にあまり入ってこないようにすることをおすすめします。
まとめ
夕方から翌日の朝までの最低気温が25度以上になることを「熱帯夜」と呼び、寝苦しい夜のイメージによく使われます。
寝室は日中には、あまり出入りすることがないため、室内に熱や湿気がこもりやすくなっています。
外出から戻ったら、部屋全体の窓や扉を開けてこもった熱気や湿度を追い出しましょう。
クローゼットや押し入れなども開けて、こもっていた熱を逃すことをおすすめします。
人の睡眠サイクルは、寝始めの3時間が一番眠りも深いと言われていますので、エアコンを使う場合など、タイマーを3時間後に切れるように設定するのも良いでしょう。
室温や湿度を上手にコントロールして、翌朝の目覚めを良くする工夫をして夏の夜の快適な睡眠を確保しましょう。