「森のバター『アボカド』の栄養と期待される効果」

アボカドには、健康に有効であるビタミンEをはじめ多くのビタミン、食物繊維などが豊富に含まれています。
森のバターと呼ばれるほど栄養価が高いだけでなく、美容やダイエットにも効果的とも言われている食材で、さまざまな効能があります。
今回は、健康食材の代表とも言えるアボカドについてご紹介をしていきます。

アボカドの栄養について

人間の体は、油分が不足すると肌がかさついたり、髪がぱさついたりします。
こうした美容的なダメージだけでなく、場合によっては脳からの情報伝達がきちんと行かずに日中でもぼーっとしてしまうとか、仕事中にミスをしてしまう場合もあります。
つまり、良質な油分を摂取するのは健康的な生活を送るうえで、とても大切なことです。
その点、アボカドには健康に効果効能があると言われるビタミンや、食物繊維、亜鉛などが豊富に含まれています。
また、アボカドに含まれる不飽和脂肪酸は、カロリーこそ高いのですがコレステロール値や血圧を下げる効果・効能があるとも言われています。

アボカドに含まれる栄養素の数々

アボカドに含まれる栄養素は、以下の通りです。

◇栄養素：葉酸

血液を作るためのビタミンと言われる「葉酸」は、貧血になりやすい女性にとって有効な栄養成分です。
アボカドを加熱調理しないで生のまま食べますと、葉酸の栄養を損なわずに体内に取り込むことができます。

◇栄養素：食物繊維

食物繊維は、腸内をきれいにしてくれる栄養素で、アボカドには豊富に食物繊維が含まれており大腸ガンの予防に有効であると言われています。

◇栄養素：ビタミンA

ビタミンAは目や皮膚の粘膜を良い状態にする役割があり、暗いところで目が見えづらくなる「夜盲症」の予防などに効果があると言われています。

◇栄養素：ビタミンB

アボカドにはビタミンB群が全て豊富に含まれており、疲労回復効果、生活習慣病予防効果、炎症鎮静効果を得ることが可能です。
疲れが取れないときなどに、アボカドを食することをおすすめします。

◇栄養素：ビタミンE

シミやシワを防ぎ、アンチエイジングに効果があるとされるビタミンEは、血流の働きを良くする成分です。
冷え性や肩や首、腰などにコリを感じる人に、アボカドはおすすめしたい食材です。

◇栄養素：鉄・亜鉛・カリウム

鉄分は赤血球と結合し、酸素を体の隅々まで行き渡らせる働きをしており、アボカドにも鉄が豊富に含まれています。
亜鉛は、体の成長や維持、タンパク質の再合成に役立つ成分で、不足しますと味覚障害や生殖機能の低下などが起きます。
カリウムは、細胞の浸透圧の維持、神経伝達や心臓・筋肉の動きを調節する役目があります。
体内の不要なナトリウムを体外へと排出する役割もあり、高血圧や便秘でお悩みの方には、症状を和らげるためにもアボカドは適した食材と言えるでしょう。

このように、アボカドは非常に栄養価が高い食品であり、生のままでも食べることができますし、料理の食材にもってこいの果物です。
消化に時間がかかり、腹持ちが良いアボカドを、健康維持のために日々の食事に取り入れることをおすすめします。

アボカドの食べごろについて

アボカドの食べごろは、見た目ではなかなか判断しにくいものがあります。
ちょうど良い食べごろというのは、皮の色で言うと緑色ではなく、赤茶色から黒っぽくなってきた頃がベストと言われています。
そして、実を持った時にアボカドの皮自体から、弾力やハリを感じるものが食べごろの熟しかたです。
たとえば、実の部分を軽く押してへこんでしまうようなアボカドは、すでに熟し過ぎていることが多いのでご注意ください。
もし、緑色のアボカドを買ってしまったときは、すぐには食べず数日間、そのままおいておき熟すまで待ちましょう。
その時は、冷蔵庫には入れないで室温20度前後で保管し、だんだんと熟して皮の色が茶色っぽくなるのを待つようにしてみましょう。
皮が茶色になったら、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管して、2～3日中に食べるのがベストです。
また、食べごろと思い切ったけど実が硬かったときなどは、切ったところから変色してしまいますので、熟すまで置いておくことはできません。
そこで、バターで野菜や肉と一緒にソテーするとおいしいメニューに早変わりできます。
果肉も少し柔らかくなりますし、バターと醤油の風味が食欲をそそります。
最近、元気が出ない、疲れが取れにくくなったと感じたら、アボカド料理で体の調子を整えてみることをおすすめします。