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趣味のコラム「テントで泊まる登山の始め方」

山でテント泊

「テントで泊まる登山の始め方」

登山には「日帰り登山」、「山小屋に宿泊する登山」、「テントで宿泊する登山」などの代表的パターンがありますが、登山に慣れてきて山小屋での宿泊も経験すると、次に目指したくなるのは日常では味わえない世界観にどっぷり浸れるテント泊登山がしたくなる登山愛好者は少なくありません。
テント泊をしてみたい理由には、満天に輝く星空を眺めたり、朝方は朝日に映える美しい山々の景色に感動したりと、素晴らしい自然を味わう醍醐味を堪能できるからです。
しかし、テント泊をしたいという気持ちはあるものの、夜になれば周辺は街灯もない真っ暗な闇の世界に不安があり、なかなか実行できないでいる方も多くいらっしゃるでしょう。
そこで、今回はテント泊登山の始め方についてご紹介をしていきます。

山でテント泊

テント泊登山の魅力とは

日帰り登山から山小屋の宿泊登山にも慣れ、次はテント泊をしようかなと思う方は、日常生活では簡単には見られない景色に遭遇することができます。
テント泊登山とは、山岳用の軽量テント(1キロ以下の重量)や、登山に使う荷物をザックに積み込み、それを担いで山道を歩きキャンプ指定地に到着したら、料金を払いテントを張ってその場所に泊まる登山です。
テント泊の魅力は、自分で背負い歩ける重さの荷物を持ち、テントと言う狭い空間の中で風の音や動物の鳴き声などを聞き、自然と対面する生活を行うという日常生活では考えられない時を過ごせることです。
旅先で何か欲しくなればコンビニへ行き、設備の整ったホテルに泊まる旅行とは、一味も二味も違う思い出の旅をすることがテント泊登山なら可能です。

◇テント泊のメリット&デメリット

テント泊のメリットは、先に述べた内容の他に宿泊費がテント設営費程度で安価であること、そしてホテルのように予約がいらないので、天候や気分によってキャンプ予定地を変更することができることです。
また、仮に天候や体力の都合で時間通り目的地にたどり着けない場合でも、テントを張って一夜を過ごすことができるなどがあります。
テント泊登山の上級者になりますと、体力と相談しながら長期間の登山計画(連峰を歩き回る)をすることができます。
テント泊のデメリットと呼ばれるものは、テント、寝袋、食料などの装備が重いとか、テント泊は狭い空間なので寝心地が悪いとか、外にテントを張っただけなので寒いとか、熟睡できない可能性もあるなどが挙げられます。
そもそも、これらはデメリットというより、テント泊の宿命みたいなもので、それを不便と感じるのであれば、テント泊をしようとは考えないかと思いますので、テント泊にデメリットはないと言っても良いのではないでしょうか。

テント泊登山の楽しみ方

テント泊の装備

テント泊の装備は、衣・食・住を持ち運ぶわけですから、それなりの品数と重量になります。
必ず必要な装備としては、食料、水、カロリーメイトなどの栄養補助食品、火おこしの道具、クッカー(料理をするための器具)バーナー、テント、シュラフ、マット、頭部を保護し日光を遮って夜の寒さをフォローする帽子、速乾機能のあるアンダーウェアーやアウターにパンツ、ダウンなどの防寒着、レインウェア、グローブ、救急グッズ、トイレットペーパーなどで、これを一式全部ザックに収納します。
ザックの軽量化を優先して、夜寒くて眠れないとか食料や水が足りないことがないように、食料や水は宿泊の日数より多めに持っていくようにしましょう。
また、身につけるものとして、サングラス、ウエストポーチ、ヘッドライト、地図、コンパス、時計なども装備として必要不可欠なアイテムですので忘れないようにご注意ください。

夏の山装備

テント泊登山の注意点

山の天候は、午後から変わりやすくなることが多いので、14:00~15:00にはテント泊の場所に到着するのが理想的です。
その理由は、ハイシーズンや人気の山ですと、到着が遅いことでテントを張るスペースがなくなることがあったり、到着してからもテント設営、食事の支度をしたり、テント泊のための準備をいろいろしなければならないからです。
山岳エリアでは、テントは原則的にキャンプ指定地に張らなければいけません。キャンプ地は、通常山小屋が管理しており、そこで受付をして料金の支払いを済ませてからテントを設営します。
キャンプ指定地の敷地は限られていることから、大人数でテント泊をするときは2~3人や3~4人用のテントを使い、皆が敷地を有効に使えるように行動をしましょう。
また、自然の中だからと言って、周囲にテント泊をしている人がいる場合は、夜遅くまで騒ぐとか、音楽やラジオの音量にも気を配りましょう。
山でのごみ処理はとても大変な作業になるため、翌朝出発時には、自炊などで出たゴミや空のペットボトルなどは、すべて持ち帰るようにしましょう。

混み合うテント場

まとめ

テント泊の場合は、持参する食材は泊数によってその量は違いますが、1泊の場合でも食料とその他必要不可欠な装備をザックに収納し、重量は10キロ前後になると思われます。
重ければ重いほど体力を使いますので、装備品はなるべく軽量なものを探して、1泊分8キロ前後を目指すことをおすすめします。
初めてのテント泊登山の時は、宿泊キャンプを平地で数回行い、テント生活に慣れてから経験者と一緒に出かけることをおすすめします。
テント泊で目指す山も、初めは体力的に楽な場所を計画するようにして、出かけられることをおすすめします。

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