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エンジョイ♪湘南暮らし|藤沢と藤の花~フジロード散策のすすめ~

藤の花

藤沢と藤の花~フジロード散策のすすめ~

藤の花

毎年初夏、4月~5月頃、市内の至る所で藤が開花します。薄紫の花房が薫風に揺れる様はとても優雅で美しく、日本的な雅やかさを感じます。
藤は日当たりのよい土地によく育ち水を好む、マメ科のつる性樹木です。引地川と境川を抱き、河岸段丘や砂丘を土台とした藤沢の大地は、日当たりと水に恵まれ藤との相性がよく、古来より藤が数多く生育したと伝えられます。市の名前「藤沢」はもとより、「藤が岡」、「藤が谷」など「」が付く地区が少なからずあります。昭和45年10月1日には、市の花にも制定されています。
市のシンボルであるこの美しい花は、毎年シーズンになると、市内にあるほとんどすべての大きな公園で見ることが出来ます。藤の花を愛でながら、市内を散策してみるのはいかがでしょうか?

藤の花

●フジロードをご存知ですか?

 藤の魅力を広め、より多くの人々に楽しんでもらおうと市民団体「藤倶楽部」が中心となってまとめたのが、公園や史跡など藤の名所をつないだ散策ルート「フジロード」です。
 藤沢市の協力の下、「引地川・フジ史跡ロード」と「境川・フジ水辺ロード」の2つのルートが整えられました。
藤沢市HP(都市整備部公園課):https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kouen/kyoiku/leisure/koen/roadannai.html

●藤沢駅からのアクセスのよい「境川・フジ水辺ロード」

 境川・フジ水辺ロードは全長約4.4km、藤沢駅をはさんで、北は白旗神社から南は新林公園までのコースです。距離もほどよく、市内中心部からそれほど外れませんので、気軽に出かけられるルートです。主なスポットをご紹介しましょう。

★白旗神社

義経弁慶銅像除幕式

寒川比古命と源義経公を祀った藤沢の名刹です。義経と弁慶主従の姿を写した銅像が先ごろ建立されました。早咲きの紫色の弁慶藤、遅咲きの白色の義経藤の2つの藤棚は見事です。

★御殿辺公園

白旗神社のすぐ隣、徳川家康も逗留した藤沢御殿のあった場所と伝えられています。昭和初期にはなんと競馬場があったとか。こちらの藤棚の半分は、珍しい八重の黒龍藤です。

★藤澤山無量光院清浄光寺(遊行寺)

宿場町藤沢を象徴する時宗の総本山、四季折々の花の名所です。黒門右側お茶屋の隣に藤棚が整備されています。また本堂脇の藤も移植され、生育が期待されています。

★サンパール広場

 藤沢駅北口のペデストリアンデッキがきれいに再整備されました。新しい藤棚はさいか屋の前にあります。最も気軽に訪れることのできる藤スポットかもしれません。お買い物のついでに、コーヒーを片手にいかがでしょうか。

★新林公園

藤・新林公園

 市の中心からほど近くに位置しながら、多様な湿生植物と谷戸の自然の豊かさを体感できる公園です。長屋門や古民家の手前にある長い藤棚は、来園者を歓迎する新林公園のシンボルとなっています。

●ちょっと足を延ばして「引地川・フジ史跡ロード」

 
藤の花

こちらのルートは鉄道駅から少々離れた、全長約9.8kmの少々長いコースになります。引地川沿いにゆっくりてくてく、歴史ロマンと共に味わっていただきたいと思います。

★引地川親水公園

公園の南北を引地川が流れる公園です。水辺を取り巻く豊かな自然と触れ合うことが出来ます。約130mの長い藤棚をはじめ、引地川の両側に藤棚があり、開花時期に合わせ長く花を楽しめます。

★大庭城址公園

引地川親水公園のすぐ西側、大庭氏の居城跡に作られた公園です。平安時代の末期、このあたりは大庭御厨と呼ばれる伊勢神宮の荘園でした。この荘園は、桓武平氏の流れをくむ鎌倉景正(権五郎、景政)によって開拓され、伊勢神宮に寄進されました。鎌倉氏はのちに改姓して大庭氏と名乗り、代々この地を治めてきました。
大庭城を築城したのは大庭景親の父にあたる大庭景宗と言われています。「大庭の舘(たて)」とも呼ばれ、景親らの軍事拠点として重要な役割を果たしたそうです。
大庭城公園には城郭をイメージした大パーゴラの藤棚が2つ、バラ園にも2つの藤棚があり、開花時期には多くの市民で賑わいます。

★舟地蔵公園

 北条早雲が大庭城を攻め落とした際に、城周辺の沼地を干上がらせるための方法を教えた老婆を斬殺、その供養のため地元の人々が祀った舟地蔵伝説を今に伝える公園です。公園の中央に藤棚とトレリスがあります。

★端山藤園

 舟地蔵公園から住宅街を歩くと、地元では“藤の名人”として知られる端山照次郎氏の庭園があります。個人宅ですがご厚意により開花時期だけ一般解放されています。150cmもの花房が揺れる藤棚は、「藤沢一」と称賛されています。

★長久保公園

 藤棚の開花時期には、渓流広場など園内に鉢植えの一本立ちの藤を数多く揃え、「藤の里」として整備しています。事務所棟の入口にも藤の鉢が置かれ、訪れる人を迎えてくれます。

●フジロードで見られる藤の種類

藤には多くの園芸品種があり、世界各地で愛される花です。フジロードで見られる藤は主に3種類、ノダフジ、ヤマフジ、そして八重黒龍藤です。
ノダフジは18種類もある日本特産種で、花房は20~30cm、つるは右巻き(上から見て時計回り)。ヤマフジは西日本以西に見られる藤で、本来は神奈川県に自生しない種類です。花房は10~15cmとノダフジよりやや短め、つるは左巻きです。
八重黒龍藤は唯一の八重咲の藤で、香りも強く、まるでぶどうのように鈴なりに花が付きます。藤の種類をいろいろと見比べて歩くのも興味深く、面白いと思います。

藤

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