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主婦の知恵コラム「庭木の剪定(せんてい)の仕方」

庭木の剪定写真4

「庭木の剪定(せんてい)の仕方」

戸建て住宅のお住まいの方で、緑に囲まれた日々を過ごしたいと庭木を植えられる方は多いかと思います。
四季折々に姿の変わる庭木は、住まわれている方に景色の風情を楽しませ、心の安らぎも与えてくれます。
また、庭木は陽ざしを遮り木陰を生み、涼やかな雰囲気を醸しだしてもくれます。
しかし、木々の葉も整っている間は美しいのですが手入れするのを怠ると、せっかくの良い枝ぶりも、ただの伸び放題の状態となってしまいます。
大きくなりすぎた庭木を放置しておくと、さまざまなトラブルを招くおそれがあります。
たとえば、伸びた枝や落ち葉などが隣家の敷地内へ落ちてしまい、隣家の敷地を汚してしまうとか、台風などで強風が吹き倒木によって家が壊れてしまうという最悪の事態も起きかねません。
こういったリスクを回避するためにも、木々の剪定には気を配っておきたいものです。
そこで今回は、庭木を剪定する必要性と庭木を剪定する時期などについてご紹介していきます。

庭木の剪定写真4

庭木の木々を選定する理由

樹木は放っておくと、どんどん伸びていき、気づいたときには大きく成長してしまっていることがあります。
そのままの状態で放置しておきますと、他人に迷惑をかけてしまうこともあり、定期的に樹木の伐採や剪定を行う必要があります。
そもそも、伐採は樹木ごと切り倒すことで、剪定とは樹木の枝を切り、枝ぶりの形を整え樹木自体の風通しを良くしたりすることです。
樹木の健康状態を良好に保つためには、適切な時期に合わせて剪定を行うことが重要となってきます。
しかし、単純に樹木の枝を少なくする作業が剪定ではなく、その樹木の成長具合をイメージして好みの形に育つように不要な枝を間引きする作業です。
すなわち剪定とは、樹木本来の健康な成長を促し、美しい景観や花や実をつける手助けをしてあげる作業といえるでしょう。

庭木の剪定写真2

剪定するときに注意すべきこと

素人が剪定する際に一番気をつけるべきことは、その樹木もさることながら庭木全体の見栄えも重要となってきます。
作業の手が届く低い位置だけを切り落とし、届かない上部は手つかずのままではいけませんし、庭の左側の樹木は剪定して右側は手つかずという形では、せっかくの景観の良さも失われてしまいます。
通常の樹木を剪定するときのポイントは、まずは樹木の上の部分から切りつつ、全体のバランスも意識して下部へと切っていきます。
ただ、バランスと言っても樹木の枝や葉を三角形の形に整えようとすると、枝や葉を切りすぎてしまうこともありますし、左右対称に枝ぶり自体を整えるように切る必要もありません。
また、一気に枝を上から切り落とすではなく、絵画を描く要領で少し切ったら樹木から離れ、庭全体をキャンバスに見立てて全体のバランスをその都度確認しながら剪定をしていくことをおすすめします。

庭木の剪定写真3

基本の剪定時期

樹木の種類によって、庭木の剪定には時期が異なり庭の美しい景観を保つには、正しい時期に剪定することが大切です。
花木は、開花後のなるべく早い時期、常緑広葉樹ならば春、落葉広葉樹ならば冬から早春、常緑針葉樹ならば冬から早春が適した時期となります。
基本的には、毎年夏と冬の年2回のサイクルで剪定をするのが理想的ですが、それぞれの季節で樹木の成長を見ながら、剪定内容を変化させることで年間を通して景観の素晴らしい庭木を保つことが可能です。

◇夏剪定

庭に咲く定番の花木であるサツキやツツジの場合は、花が散る時期(6月頃)に伸びすぎてしまった枝を剪定していきます。
剪定をすることで害虫予防にもなりますし、伸びきっている枝をこの時期に落としておくことで台風シーズンの枝折れ対策にもなります。
常緑広葉樹であるキンモクセイ、クスノキなどについては、新芽が出て枝が大きく伸びる前の春(3~4月頃)に剪定するのが理想的です。

◇冬剪定

冬は、ほとんどの木々が、春の発芽に備えて休んでいる時期ですから、樹木の選定は冬から初春の時期が良いと言われており、落葉樹や耐寒性のある常緑針葉樹に関しては冬の時期に剪定を行うのが基本です。

まとめ

剪定は自分で行うことも可能ではありますが、剪定にはさまざまな方法や庭木の種類によって、それぞれに適した時期が決まっていることから、かなりの知識と技術を要する作業となります。
小さな花木なら、さして問題はありませんが、大きな樹木になると脚立やはしごを使用して作業を行いますので、怪我をしないように充分な注意が必要です。
また、成長の要となる木や芽の見極めや切り方まで、かなり注意を払って剪定しなければなりません。
とりあえず伸びきった枝を切るぐらいならいいのですが、庭の景観を損なわず行うには、長い経験と熟練の技術が必要となりますので、樹木の成長を見据えて的確に行う技術を持ったプロの方に、庭木の剪定について相談されることをおすすめします。

庭木の剪定写真1

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