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主婦の知恵コラム「果実の皮の再利用術」

「果実の皮の再利用術」

皆さんは、果物を食べられたときの皮をどうされていますか?
レモン、りんご、みかん、バナナなどの果物の皮が、実は私たちの暮らしの様々な場面で再利用できる方法があるのです。
果実を食べておいしい、皮を利用して役立つということで、今回は「果物の皮」を活用した、暮らしのエコな知恵をご紹介していきます。
普段捨ててしまっている果物の皮を、今一度見直してみましょう。

■果物の効能と栄養について

果物は、果糖という糖分や酸味が多く、美味しいだけでなく食べると気分がすっきりする食べ物です。
そのほかにもタンパク質を分解する酵素を含んでいるものも多く、肉や魚料理との組み合わせるメニューも豊富です。
これは、風邪の予防効果や美肌作りにはもちろん、鉄分の吸収促進、ストレスの緩和効果、そして万病の元といわれる活性三酸素を不活化する抗酸化物質や、果物の持つ栄養が消化作用を助けたり、体内の脂質の酸化を防いだりして、体内の余剰脂質の排泄を促してくれる効能があります。

■果物の再利用方法「レモン、みかん、りんご」

今回は、「レモン、みかん、りんご」の3種の果物の再利用方法について穂紹介していきます。

◇レモン

レモンはすっぱい味覚が魅力的な果実ですが、その酸っぱさの正体はというと、クエン酸なのです。
クエン酸は、食品に含まれる酸の中でかなり強い酸性で殺菌作用があります。
「クエン酸」は、酸性ですからアルカリ性の汚れに対し、中和作用でキレイに落とす効能を持っています。
アルカリ性の汚れとは、その代表的なのがキッチン回りの水垢や石鹸カスの汚れに鏡やガラス製品のくもり落としに、電子レンジ掃除や茶渋落としに利用することができます。

◇リンゴ

リンゴには、果実と皮の間にミネラル、ビタミンC、ポリフェノール、セラミドが集まっています。
特に、セラミドは乾燥やほこりなど肌荒れを引き起こす要因から、肌を守るための働きを持っています。
そこで、例えば皮をネットに入れてバスタブに浮かべ、皮膚から直接吸収させると、甘い香りが精神を癒しリラックスしながら肌荒れや保湿に効果を与えますので、美容効果が期待できると言われる「りんごの皮風呂」はとてもおすすめです。
その他にも、皮は良い匂いがしますから天日干しをして、乾燥したものを布袋に入れるとポプリの代わりに利用できます。
またリンゴ酸は、アルカリ性の汚れである鍋の黒ずみやぬめりある水アカ、シンクの石鹸カスの汚れなどを落とす効果があります。

◇みかん

みかんには、リモネンという脂分を分解する精油成分を持っており、この成分は非常に高い洗浄能力がありますので、油汚れなどを落とすことができます。
この性質を利用して、料理後のキッチン周りの掃除に役立てることができます。みかんの皮をこのような形で手軽に利用するために、みかんの皮を煮だしてその液体をスプレー容器に入れて活用することをおすすめします。
作り方は、水200ccにみかんの皮2個分を15分ほど煮出して、冷めてから濾せば出来上がりです。
手作りで保存料を入れていませんので、2週間程度で使いきってしまうことをおすすめします。
そして、みかんスプレーはキッチン周りについた油の汚れだけではなく、フローリングや皮製品の汚れ落としやツヤ出しにも効果的です。

◇みかんの皮で風邪対策

みかんの皮を乾燥させたものを「陳皮」といい、みかんの皮を陰干しにして一年以上経過したものを中国では生薬として使用しています。
リモネンは体内に入ると、脳内にα波が現れリラックス効果が得られるとされています。
また陳皮は、ポリフェノールの一種「ヘスペリジン」を含んでおり、ヘスペリジンは活性酸素に作用することで、血管を広げて血流を良くする効果が期待できますので冷え性の対策につながります。
また、陳皮は咳や痰を抑えてくれる効果もあり、風邪の予防にも効果があると言われています。
陳皮の作り方は、まずみかんの皮についているワックスや農薬をよく洗い落とします。
農薬は、特にみかんのへそ部分にたまりやすいので、その部分はカットして皮を水に数時間ひたしておきます。
次に、皮をネットなどに入れて日のあたる場所に天日干しで、1週間程度乾燥させます。
カラカラに干からびた皮をミキサーなどで、粉状に砕いていくと出来上がりです。粉末の保存はガラス瓶にいれ、湿気無いように保存に注意しましょう。
たとえば、陳皮茶として飲料するときは、急須に陳皮を小さじ1杯入れ、熱湯を300cc入れて4〜5分蒸して飲みます。
甘みが欲しいときは、蜂蜜などを入れて飲むのがおすすめです。

■まとめ

果物の皮は、簡単に捨てずに2次利用されることをおすすめします。
なぜなら、掃除やお閨の芳香剤、お茶や飲料などに役立つものが多いからです。ただ捨ててしまうのではなく、2次利用すれば生ゴミとして出す量も減り、エコで生活の節約につながります。
果物を食べたら、果物の皮の利用を暮らしに取り入れることをチャレンジしてみてください。

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