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主婦の知恵コラム「お弁当の工夫(食中毒対策、見栄え)」

「お弁当の工夫(食中毒対策、見栄え)」

子どもが幼稚園に入ると、お母さんはお弁当を作る機会が増えます。
お弁当づくりの基本は、まずは栄養のバランスと美味しそうに見える見栄えづくり、そして何より大事なのは、「食の安全」です。
美味しく食べるためにも、衛生的なお弁当づくりには気をつけたいですね。
今回は、お弁当作りにおいての食中毒対策と、美味しそうに見るお弁当の見栄えの工夫をご紹介していきます。

■食中毒は、夏だけでなく秋にも起きる

食中毒のイメージは、気温や湿度の高い季節に多くなると思いがちですが、実は食中毒が最も多く発生しているのは9月から10月にかけての時期なのです。
その理由のひとつには、真夏の疲れが抜けずに体全体の免疫力が低下しているため、秋の季節にも食中毒が発生しやすくなるそうです。
また、行楽シーズンである秋は、ピクニック、運動会に出かけ、野外でお弁当を食べる機会も増え、気温や湿度が高い日中ですとお弁当の中で雑菌が繁殖してしまい、食中毒を起こしかねませんので気をつけましょう。

■食中毒で、知っておいて欲しいこと

食中毒の予防3原則は、原因となる菌を「つけない・増やさない・やっつける」ことが重要です。
食品の傷みが気になる梅雨時や、体に夏バテが残る秋の季節などのお弁当づくりに役立つポイントをご紹介していきます。

◇食中毒を防ぐ3原則とは

始めに3原則の「つけない」についてですが、調理をするときや食事の前、そして残った食品を扱う前などは、十分に手を洗って雑菌を手につけないようにしましょう。
調理道具も、使い終わったらしっかりと洗浄し、他の食品に雑菌がつかないようにしていくことが重要です。
次に「増やさない」ですが、菌の多くは高温多湿になると増殖しますので、食材などは10℃以下での保管を必ず行いましょう。
そして最後の「やっつける」は、ほとんどの食中毒菌は加熱によって死滅することから、肉や魚、野菜も加熱をして調理すれば基本的に安全な食材となります。肉料理は、中心部を75℃以上で1分間ほど加熱して食の安全を確保しましょう。
また、包丁やまな板などの調理道具は、洗浄後に熱湯で殺菌すると、より一層安全になりますので励行してください。
そして、調理をしてから食べるまでの時間が長いお弁当は、作っているときだけでなく持ち歩き保管する方法にも気を配ることをおすすめします。
次に、お弁当を作るときの食中毒予防のポイントを、お弁当づくりの見栄えと合わせてご紹介します。

■お弁当に入れたい食中毒予防の食材

大葉は、お弁当に彩りを良くしてくれるだけでなく、食中毒の原因菌への殺菌効果が期待できる食材ですから、そのまま食材の仕切り代わりに使うとか、豚肉やベーコンを巻いて焼くなどのおかずに使うのも最適です。
日の丸弁当という代名詞があるように、梅干しも殺菌作用がありますが、残念なことに梅干しが接している部分にしか殺菌効果を期待できないため、広範囲に効果を出したいときは梅干しの炊き込み弁当にすることをおすすめします。
また、ピリッとした味わいの香辛料にも食中毒予防になります。
カレー粉や唐辛子、わさびやしょうがなどを肉や魚、野菜などの味付けで有効活用するのがおすすめです。

■お弁当の食中毒予防と見栄えを良くする詰め方のコツ

野菜で彩りを増やすとか、おかずの詰め方の工夫で、お弁当は美味しそうな見栄えにすることができます。
お弁当づくりの大前提として、見栄えを良くするのと同時に食中毒対策として、おかずの汁気を少なくして詰め込むことが大切です。
キッチンペーパーで水分を吸収してもいいですし、パスタなどをお弁当箱に入れてから、その上におかずを詰めることでも水分は吸収されます。
おかずもご飯もそれぞれの熱を、ある程度冷ましてからお弁当箱に詰めていきましょう。
そうしないと箱の中で蒸気がこもって、おかずやごはんに水滴がついてしまい、ご飯はべちゃべちゃにおかずはくたくたになり、全体的に見栄えも悪くなってしまいます。
もちろん、水分が多いと菌が繁殖しやすい状態でもありますから、食中毒予防のためにも食材は熱さましをしてから、お弁当箱に詰めていきましょう。
お弁当箱の形にもよりますが、詰め込む順番はご飯を最初に詰めてから、大きいおかずを詰めていき、ある程度の容積を満たしていきます。
ご飯とおかずの間は、仕切り板やアルミのカップやホイルで仕切りをつけていき、隙間に形が立ちにくい崩れやすいおかずを、メインのおかずの間の隙間に詰めていくと、おかずが立体的に見えますので、美味しそうな見栄えになります。
また、ご飯も白飯のままでなくゴマやゆかりなどトッピングをすると、色彩も増えてお弁当に彩りが増して見えますのでおすすめです。

■まとめ

お弁当を作るときは、食中毒予防に気を配りましょう。
子どもは免疫機能や消化能力が十分ではないため、食中毒菌に対抗する力が弱く、少量の菌でも食中毒を発症しやすいと言われておりますので、細心のご注意をお払いください。
また、お弁当を詰めるときは、おかずを少し立て気味にすると見栄えが良くなることから食欲もそそられますので、お弁当を残してしまうことが多い子どもも完食してくれることでしょう。
毎日お弁当を作るのは、とても大変なことですが、モノづくりをするように楽しみながらお弁当作ってみませんか。

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