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主婦の知恵コラム「にんにくの効能とは」

ニンニクの効能

「にんにくの効能とは」

古代ギリシアの歴史家「ヘロドトス」は、著書『エジプト史』の中にピラミッド上に刻まれた碑文の内容から、古代エジプトの巨大ピラミッドの建設を支えたスタミナ源は「にんにく」だったと書いています。
にんにくのもつ強壮作用や殺菌・抗菌作用が、ピラミッドの建設労働者の健康スタミナ維持や疫病対策に役立っていたようです。
スパイスとして、様々な料理に活用されている「にんにく」は、鰹の刺身を食べる時にも必需品です。
国内のにんにく生産量において、圧倒的なシェアを誇る青森県では、厳しい寒さの冬の時期、体を温めるために昔からにんにくを食べてきた食文化があります。
体の良い食材やスパイスとして利用されてきた「にんにく」の効能について、今回はご紹介していきます。

ニンニクの効能

にんにくの特徴と含有成分について

疲れが取れない、なんとなく体がだるいときなど「精のつく食べ物」が欲しくなることは多々あります。
「精のつく食べ物」の中でも、にんにくは昔から精力の源として世界中で親しまれてきました。
にんにくを用いて鰹と一緒に食べたり、肉を炒めて食べたり、にんにくの醤油漬けやホイル焼きなどを食べたりすると、元気が漲ってくるような気分になる方も多くいらっしゃると思います。
実際に、にんにくには精力アップに必要な有効成分が多く含まれていることが、研究によって分かっているようです。

◇にんにくの栄養成分

にんにくには、多様な栄養分が含まれていますが、精力アップの観点で見ていくと「アルギニン」「アリシン」「ビタミンB1」「ビタミンB6」などが代表的な成分として挙げられます。

  • アルギニン
  • アルギニンはアミノ酸の一種で、精力増強剤やエナジードリンク類に配合されていることもあるように、血行促進と成長ホルモンを分泌する働きがあります。

  • アリシン
  • アリシンは、調理方法によってスルフィド類という油に溶けやすいイオウ成分に変化し、体を元気にしてくれるホルモンを増やす効能があります。
    その他にも、血管を拡張して血液の流れをよくすることで、精力アップを促すとか血管を拡張して、血栓の素になる血小板の粘り機能を抑えているようです。

  • ビタミンB1
  • にんにくには、精力増強や疲労回復などに役立つと言われていますが、ビタミンB1はその大きな要素となっている栄養成分です。

  • ビタミンB6
  • ビタミンB6は、体の様々な代謝に必要な物質であり、にんにくには豊富に含まれている栄養素です

    栄養豊富なニンニク

    にんにくのパワーとは

    にんにくを食べることで、がん予防、アンチエイジング、強壮、強精、風邪予防、冷え性改善などに効果が期待できるようです。

    ◇パワー1:体力増強・疲労回復

    体内にエネルギーを補給することで、疲労回復・体力増強に結びつきますが、そのエネルギー代謝に欠かせないのが、にんにくにも含まれている「ビタミンB1」です。
    ビタミンB1は玄米、胚芽米、豚肉、うなぎ、そのほかにも多様な食材に含まれていますが、水溶性のため吸収率が低い欠点があり、効率よく体内に吸収されにくい栄養成分です。
    しかし、にんにくのアリシンと結合し、油に溶けて腸から吸収されると体のエネルギー代謝をサポートしてくれます。

    ◇パワー2:冷えの改善・血液サラサラ効果

    体の冷えは、免疫力の低下や代謝不良などを起こしやすくなり、血流が滞り様々な病気の原因ともなります。
    にんにくには、交感神経を刺激して末梢の血管を拡張させるという働きを持っており、血液循環が良くなり手足の先まで全身が温まります。

    ◇パワー3:免疫力アップ

    にんにくに含まれるスルフィド類は、ウイルスを退治する免疫力アップに役立っています。

    ◇パワー4:美肌を形成

    にんにくの成分が血液循環を促すことで、肌のハリやなめらかさを保持することに役立っています。
    美肌のためには、タンパク質食材と抗酸化成分を含む緑黄色野菜と一緒に、にんにくを食べることがおすすめです。

    ◇パワー5:細胞の老化を防ぐ

    人の体は、およそ60兆の細胞から形成されていますが、その細胞が体内で生じる活性酸素によりダメージを与えられ、老化の原因をつくっています。
    また、人の体には抗酸化作用の機能も持ち合わせていて、にんにくの成分は抗酸化作用を積極的に働かせる効能をもっており、それが老化予防にもつながると言われています。

    ニンニクを食べて元気いっぱい

    まとめ

    このように、にんにくは体に良い食材でもあるため、毎日食べ続けたいものですが、ものには限度があるように食べすぎは良くないということも聞かれます。
    刺激の強いにんにくは、食べすぎると消化器系に負担をかける場合もあることから、1日の摂取量の目安は2〜3片程度が推奨されています。
    生のにんにくの場合、人によっては胃を痛める場合もあるようですので、鍋料理の具材や、スライスやみじん切りをして野菜や肉と一緒に炒めて食べるなど、食べ方を工夫してにんにくの定期的に摂取して、その期待される効能を体内に摂り入れてみましょう。

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