「自宅で楽しむ『ベランピング』とは」

最近、巷で流行のキャンプですが、いろいろな事情もあり出かけてキャンプを楽しめないこともあります。
そのようなときに、気軽に家でキャンプ気分を味わえる「ベランピング」がおすすめです。
キャンプ好きの間でも、流行の兆しを見せ始めている「ベランピング」は、家のベランダでグランピングするという新しいアウトドアのスタイルです。
たとえば、ベランダに小さめのテントかターフを張り、キャンプ用のテーブルとチェアを置いて、食事をしたりアルコールを飲んだりする、またテントの中で寝転んで本を読んだりもするなど手軽にアウトドア気分を味わうことができます。
そこで今回は、手軽にキャンプ気分が味わえる「ベランピング」についてご紹介していきます。

そもそも、「ベランピング」って？

ベランピングというのは、以前にご紹介した「グランピング」というグラマラスなキャンプの過ごし方をベランダで行うという方法です。
いわゆる、豪華でおしゃれなグランピングとベランダを合わせた造語で、家のベランダで、気軽におしゃれにアウトドア気分を楽しむという遊びです。
ベランピングの第一歩は、洗濯物を干したり家庭菜園を作ったりする実用的スペースに工夫を凝らして、アウトドア・イメージを造り上げてキャンプ気分を楽しむことを目指します。
そうは言っても、ベランピングを行うのに多くの費用をかける必要はありません。
なぜなら、アウトドアの雰囲気を楽しむために行うわけですから、すでにアウトドアグッズやキャンプ用品を持っているなら、特に新しく購入するものはいりません。
本格的にキャンプしたことがない方でも、必要アイテムはキャンプ用の小さなテーブルに、夜でも楽しめるようにランタン（火を使わないLEDタイプで2000円前後）、そして小さな簡易テントがあればすぐにでもベランピングを楽しめます。

ベランピングを始める前の注意点

ベランピングを楽しむ前の注意すべき点は、消防法によりベランダには、やたら物を置くことが禁止されているということと、災害時には速やかに避難できるような状態を保つことです。
賃貸のアパートやマンションには、ベランダ利用の規約が定められていますので必ず確認してから行いましょう。
持ち家の方は、近隣への心遣いを忘れないように楽しみましょう。
隣の家と10メートル以上離れているような、別荘地のベランダなら問題はないでしょうが、ベランダで料理をすると煙やニオイが出ますから、近隣の迷惑になる可能性があります。
しかし、キャンプと言えばステーキ、スペアリブ、ソーセージ炒めが定番料理、焼けば煙も臭いも出ますが、それらはキッチンで調理すれば問題がありません。
ベランダでのクッキング気分は、ハムやチーズを切るとか、パンをカットする程度にとどめておけば迷惑をかけるようなことはないでしょう。
また、アルコールを飲むとついつい声が大きくなってしまうということもありますから、苦情が出ない声や音楽のボリュームを意識して、夜は静かに過ごされるようにしましょう。

ベランダが広くなくても、充分楽しめる方法

ベランピングの基本は、キャンピング気分を味わう空間づくりから始まります。
ベランダに、アウトドア用のテーブルやチェアを置くだけで、キャンプをしているかのような雰囲気は簡単につくれます。
そこに、ランタンやラグマットやクッションなどの小物を置いて、周囲を観葉植物のグリーンを配置するとキャンプムードを彩ることができます。
ベランダがコンクリート打ちっぱなしの場合は、人工芝マット（40センチX80センチで2000円前後）を何枚か引いてみると良いでしょう。

◇キャンプ気分を盛り上げるにはテントを張る

日中の日除け用に簡単に設置できるポップアップテントを設置すれば、アウトドア気分がかなり盛り上ります。
ポップアップテントは、収納袋から出した状態から5秒で、パッと広がるテントです。
パッと広げてそのまま使える組み立て不要のテントは便利ですし、海水浴でも大活躍するアイテムです。
ベランダに置くので、テントを止めるためにペグを打つわけにはいきませんが、その点は工夫をしましょう。
サイズは様々ありますが、2人用（3000円～5000円）のテントで、高さ110センチ、幅、奥行きとも160～180センチで畳2枚分の広さで設営は可能です。
紫外線が強い季節には、日よけとして活躍しますし、タイプによってはUVカットや通気用に背面メッシュ仕様などのタイプもあり、その快適さは抜群です。

◇キャンピング料理で気分を盛り上げる

ベランダで火を起こしてバーベキューをするのは、誰もができるわけではありませんが、キッチンで作ったお料理をアウトドア用の食器やスキレット(小さなフライパン)を利用して、アヒージョやパエリヤなどのキャンプの定番料理をテーブルに置くだけでもキャンピング気分が出来上がります。